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2002.SUMMER Vol.15
VOICE



 現在、BSEの発生により、乳廃牛の出荷停滞が生じ、新たな後継牛の導入が困難な状況が続いています。このような状況が継続すれば、将来的に乳用牛の資源が減少し、その結果、生乳生産量の減少等により、消費者への牛乳・乳製品及び乳用牛由来の食肉の安定供給に大きな影響が及ぶと思われます。
 こうした深刻な状況を踏まえ、生産者が乳廃牛の出荷に応じた乳用雌牛を確保することにより、日本の酪農経営の安定と将来的な生乳及び食肉生産の安定を図るために、「緊急優良経営後継牛資源確保対策事業」が今年度、緊急的に創設されました。
 なお、この事業は、農畜産業振興事業団の助成により実施される補助事業(平成14年度のみ実施予定)となります。

 この事業は、乳用種雌牛を保留・導入し、後継牛としての乳用種雌子牛を生産した生産者に対し、雌子牛を生産した母牛1頭当たり3万円を交付するというものです。  事業の対象となる生産者は、
1.廃用牛の出荷及び出荷後の更新牛の確保計画を有している、
2.平成14年度の純粋種乳用牛の種付率5割以上の計画を有している、
3.耳標の装着に同意している、
4.生乳の出荷記録を有する、等の要件を満たしている人です。
 なお、当該事業への生産者の皆様からの参加申請の受付は、6月で終了しました。

 補助金が支払われるには、以下の条件が必要となります。
1.生まれた雌子牛が純粋種である(交雑種でない)こと
2.生まれた雌子牛に耳標を装着していること
3.母牛の授精証明書等により、子牛の品種区分、生年月日(平成14年4月1日〜平成15年3月31日に生まれたこと)が把握できること
4.農協の担当者の実施する現地確認時(雌子牛が生まれてから2ヵ月以降に実施)に、原則として、母子ともに当該農場内で確認されること
5.肉用子牛補給金制度の個体登録を行わない雌子牛であること

 なお、本事業の適切な推進を図るため、以下の点にご協力願います。
●生産者の皆様へ/
雌子牛が生まれたら、農協等の担当者に所定の書式にて出生報告をし、現地確認等にご協力ください。
●農協の担当者様へ/
生産者の出生報告に基づく現地確認や書類のとりまとめ等にご協力ください。



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