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2002.SUMMER Vol.15
VOICE





 13年度計画生産は、需給委員会の需要予測数量に基づき、インサイダー分で7730.8千トンでの目標設定を行いました。その後、希望による追加設定、指定団体間の目標数量貸借、新規就農やインサイダー異動への生産枠設定等を行ない、最終の目標数量は計7710千トンとなっていました。
 13年度は増産型での目標設定を行ないました。北海道では大きな生産増となるも、都府県では年度を通じて伸び悩みました。こうしたことから、計画生産実績は、生乳出荷実質目標対比98.4%(対前年度実績比99.2%)の7586千トンとなり、目標数量に対して124千トンの未達が生じています。

 販売不可能乳が発生した場合に、補填基準価格との価格差補填を行なう「委託加工向け」とも補償は、特に13年上期に逼迫を招いた生乳需給の動向を受け、年末年始・年度末期のみの発生に留まりました。年間の発生数量は1806トン(前年比4.7%)と大きく減少しています。
また、基準年に対し、はっ酵乳向けを拡大販売した場合、一定の乳価水準への補填を行なう「その他乳製品向け」とも補償は、計画段階では232千トンの対象数量が見込まれていました。しかし、委託加工向けと同様、上期の需給動向を受け、実績は当初計画を下回る162千トンとなっています。
 当事業は、国の助成金、生産者の方々の拠出金を財源とし、全国協調のもとで実施していますが、「その他乳製品向け」の乳代は、概ね92円強(税込・全国平均)、「委託加工向け」は65円30銭を確保することができました。

 14年度の計画生産は、生処合意のもとで決定された需要予測数量を基礎に、インサイダー全国総量で7564千トン(13年度指定団体出荷実績比99.7%)で策定しました。14年度の場合は、インサイダー総量を13年度の実績数量と14年度出荷希望数量の指定団体別構成比により、第一次段階で設定し、未達による数量削減については、13年度未達数量の1/2を第一次数量より削減します。この結果、現段階(6月)では、合計で7501千トンが指定団体の目標数量として設定されています。
 また、削減対象となった数量(5万2903トン)は指定団体の希望に応じ、追加配分を行なうほか、都府県での未達見込み数量を基礎とした調整枠として7万トンを用意、追加設定とともに希望を受けつけ、同時期に設定します。
 14年度の計画生産では、BSE発生等により混乱がみられる酪農生産に配慮する点からも、こうしたことを通じ生産者への目標数量配分段階で萎縮感を招かないよう努めるものとしています。



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