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2002.SPRING Vol.14
今回の認証研修会には、今年の書類審査を通過した牧場のほか、昨年度レポートにより認証された牧場の方など約30名が集い、2日間の研修に熱心に取り組んでいました。
研修会の内容は、次の通りです。
中央酪農会議の伊佐地誠専務理事、及び平野彰事務局長より、中酪の組織・事業、酪農教育ファーム創設の経緯、認証制度発足の経緯と概要、酪農教育ファームの意義、教育ファームとしてめざすもの等についての講義がありました。
愛知厚生連渥美病院副院長の三須憲雄氏、東京慈恵会医科大学小児科講師の大橋十也氏より、牧場内で考えられる疾病、特にアレルギーや転倒時の子どもの症状や、実際に事故等が起きた時の対処方法について講義がありました。
日本獣医畜産大学獣医公衆衛生学助教授 の植田富貴子氏より、現在騒がれているBSE(牛海綿状脳症)や一昨年発生した口蹄疫、またO-157等についての説明、及び人獣共通伝染病について(病気の種類や症状、予防方法等)の講義がありました。
玉川大学文学部教育学科講師の羽豆成二氏より、学校を受け入れる際の事前打ち合わせ、受け入れの際の注意点、事後の対処方法等についての講義がありました。
新宿区立淀橋第四小学校教頭の國分重隆氏より、どのような目的で牧場に行くのか、体験は学習においてどのような位置づけになるのか、学習の中で牧場体験が持つ意味は何か等についての講義がありました。
?幼児・児童への接し方/日野市教育委員会 の西田敦子氏より、幼児や児童と楽しく体験学習を進めるためのコミュニケーション方法について、実技を交えての講義がありました。
?障害児への接し方/RDA Japan専務理事の太田恵美子氏より、障害を持つ子どもたちとの意志伝達方法や事前打ち合わせ、体験中の留意点等について、実技を交えての講義がありました。
自分の牧場や地域の特性を生かして、どのような形態・内容で子どもたちを受け入れるかを各々が考え、牧場プログラムを作成。その後5人程度のグループに分かれ、作成したプログラムの発表・意見交換を行いました。グループ内での協議の後は、全体で事例発表を行い、意見交換を行うと同時に、グループ協議で出された受け入れの際の問題点等も発表し、全体で解決策を探りました。
2日間の研修を終えて、酪農教育ファーム推進委員会の羽豆委員長から「酪農教育ファーム認証書」を受け取った参加者の皆さんは、研修会を終えた達成感や認証された喜びを噛み締めるとともに、これから「教育ファーム」として活動をしていく責任感を再確認し、気持ちを新たに引き締めていました。
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