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2002.SPRING Vol.14
VOICE




 昨年9月に国内初めてのBSE(牛海綿状脳症)が確認されて以降、酪農家においては、万一BSEが自経営内から発生した場合の不安感が多大なものになっているとの話を聞きます。
 そこで、BSEが発見された場合でも、酪農家が経営不振等により離農に追い込まれることのないよう、中央酪農会議でも対策を検討してきました。この度、BSE発生農家への支援に利用できる事業として以下の7つを想定し、行政が支援することとなりましたので、ご紹介します。

 生乳生産者の拠出金と国からの助成金により助成されます。
 BSE発生農家が、地域内の協力農家等から経営再建のための代替牛を導入した場合の導入経費(市価)や、搾乳再開までの経営継続経費10万円/頭等が助成されます。(家畜導入事業との重複不可)

 BSEの疑似患畜として殺処分されたものについて、能力・血統等を踏まえた評価額の4/5の手当金と、焼却等に要した費用の1/2の負担金が交付されます。

 疑似患畜として殺処分されたものについては、共済価額(共済加入時の評価額)から前項の手当金額を控除した金額が支払われます。
 また、患畜については、平成14年1月9日以降、廃用事故に含めることとなり、共済価額に補償割合(2〜8割 共済加入時に選択)を乗じた額が支払われることとなりました。

 農林漁業金融公庫より、乳牛の導入等に要する資金を融通することができます。
年利は1.05〜1.66%で、償還期限は25年以内(うち措置期間10年以内)になります。

 農協等より、乳牛の導入等に要する資金を融通することができます。
 年利は、1.6%で、償還期限7年以内(うち措置期間2年以内)になります。

 農協等より、家畜伝染病発生農家の経営再開に要する資金を融通することができます。
 年利は1.425%以内で、償還期限は3年以内(最終年一括払い)になります。

 農協等が農家に貸し付ける優良な乳牛を導入する場合に、1頭当たり4万3000円(国2万1500円、都道府県2万1500円)の助成がされます。
(BSE酪農対策互助システム支援事業との重複不可)



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