スゴいぞ!牛乳。飲んだら、ええよう。  >>>                             



2002.WINTER Vol.13
VOICE




かねてより酪農家の方々や指定団体の懸念するところとなっていた 飲用牛乳の廉売問題について、飲用牛乳流通問題等協議会において 「飲用牛乳の流通・販売の改善方策について」の検討が行われてきましたが、この度、その中間取りまとめが行われましたので、ご紹介します。


 飲用牛乳流通問題等協議会は、昭和58年に飲用牛乳の乱廉売の是正等市場環境の整備を図るため、関係団体の意思疎通の場として自由民主党農林部会内に発足されました。ここ数年は活動を行っていませんでしたが、最近の飲用牛乳の乱廉売問題の再燃を契機に、新たに赤城徳彦衆議院議員を座長として、平成13年4月13日から再開されることとなり、同年9月までに3回の会合が実施されました。
 第3回目に取りまとめられた「飲用牛乳の流通・販売の改善方策について」の主な内容は、
  1. 生産者段階にあっては、平成15年度から生乳の用途別販売数量と価格の情報開示をする、
  2. 乳業団体及び小売業者団体は協賛金・センターフィー等のあり方について留意事項を取りまとめ、会員に周知する、
  3. 過度な廉売等について公正取引委員会への報告手順を整理し、生産者団体、乳業者団体及び小売業者団体の会員に周知する、
  4. 農林水産省等において牛乳の価値のPR等を行う、
  5. 牛乳及び特別牛乳以外の商品名に「牛乳」の文言は表示できない等の表示の見直しを行う、
  6. 農林水産省は乳業工場の操業率の競争を招来しないよう、
    乳業再編の適正な計画作成の指導・助言を行う等となっています。



 生乳の用途別取引情報の開示にあたって、中酪からは、
  1. 指定団体機能の充実及びとも補償対策への支援、
  2. 用途別取引数量の認定事務の信頼向上のための確認体制の強化等、
  3. 国等による牛乳・乳製品の取引価格・数量・製造販売経費の調査・公表、
  4. 取引価格が取引条件ごとに平均価格に収斂する等の生・処による価格形成のルール化

の4点が実現されるよう、同協議会に対して強く申し入れを行いました。



「売り場で役立つ牛乳の知識」の制作・配布


酪農理解促進広報事業の一環として、小冊子『売り場で役立つ牛乳の知識Vol.3』を制作し、量販店の売り場担当者、農業高校・栄養学部系大学などに配布。「酪農生産の状況」「環境と酪農」「ミルクのしくみと栄養」「表示の改正」などを盛り込み、売り場担当者はもとより、若い世代へ正しい知識の普及を推進した。


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