スゴいぞ!牛乳。飲んだら、ええよう。  >>>                             



2001.spring Vol.10



中酪では、生産者の皆様からいただいている出荷生乳1kg当たり5銭の費用をもとに、様々な生乳需要拡大特別対策事業を実施しています。
今回は、そのなかのひとつ、広告・広報事業についてご紹介します。





日本の酪農の生産現場の厳しい現状を消費者に伝え、生産者の皆様への深い理解と支援を訴えた広告です。毎年2千?3千戸のペースで酪農家が離農していることを挙げ、「もしも日本から酪農がなくなったら牛乳はどうなるでしょうか」と問いかけました。これは、ふだん何気なく飲んでいる牛乳について、消費者に問題意識を持ってもらおうというもの。さらに、1日も休まず牛を世話し、朝夕2回の搾乳をする生産者の皆様の不断の努力を強調。野菜以上に鮮度が要求される牛乳だからこそ、国内産で、しかも自分たちの暮らしの近くで生産されることが理想であること。また、環境変化に敏感な牛たちが元気に暮らせることは、人間が快適に暮らせる環境でもあるはずだとし、自然環境保護の視点からも酪農の大切さを呼びかけています。広告では、豊かな自然と健康をイメージする牧場風景を全面に打ち出し、生乳100%の牛乳のより一層の消費こそが日本の酪農を応援することになると消費者にアピールしました。



高品質な牛乳を生産するため、酪農家の皆様のたゆまぬ仕事ぶりと、牛乳類の表示改正について消費者に知らせる広告です。キャッチコピーは「牛乳の重さ」。新鮮な牛乳を消費者に届けるまでには、365日休まず行われる朝夕の搾乳、牛の健康管理や牛舎の清浄など、酪農家の日々の努力があること、また、厳正な乳質チェックにより、基準に満たない生乳は廃棄するという、生産者の皆様の品質保持への真摯な取り組みによって支えられていることを「目に見えない重さ」という表現に託しました。また、見た目には同じような牛乳類ですが、バターや脱脂粉乳、その他のものを使った飲み物があり、生乳100%の牛乳とは区別すべきものであること、そして「種類別牛乳」と表示されたものだけが生乳100%の牛乳であることを明記。現在、牛乳の表示をさらにわかりやすいものにするため見直しを進めていることを伝え、おいしい牛乳を飲んでもらいたいと願う生産者の皆様の思いが消費者へ伝わるよう表現しました。


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