中酪VOICE08-1

2000.AUTUMN Vol.8

本年度９月から、インターネットによる「酪農家情報ネットワーク」が始まりました。このサイトは、酪農家や酪農関係者の皆様が気軽にコミュニケーションし、かつ、酪農経営に必要な情報を入手したり交換したりできる会員制の情報交流広場（ネットワーク）です。21世紀を目前に、インターネットは私たちの生活に深く浸透していくこととなります。このサイトは、どなたでも簡単にご利用いただける、わかりやすい操作が特長です。皆様もぜひ、入会してください！入会は、次のアドレスから！ URL http://jdc.lin.go.jp/dairy/

酪農家や酪農関係者のさまざまな意見や疑問、生産現場の実態などを、インターネットを用いたアンケート調査やテーマ別会議室への書き込みを通じてリアルタイムに把握していきます。これらを、計画生産の運営や各種酪農関連事業へ迅速に反映させると同時に、現場での多彩な経験や取り組み、新技術やアイデアを大勢の仲間と共有し、わが国の酪農の振興をめざすことを、開設の目的としています。また、資料室で随時公開・更新される情報を、皆様の酪農経営に積極的にご活用いただきたいと願っております。

●無料会員制
会員専用エリアを設け、自由に意見交換できる会議室や、実践的な情報が入手可能な資料室を備えています。入会金・会費等は一切なし。安心してご加入いただけます。

●初心者用Ｑ＆Ａを常設
インターネットや電子メールの導入を検討中の方、また、始めたばかりの方を応援するＱ＆Ａを用意。基本操作や用語の基礎知識などをご参種企画へのご協力、会議室での情報提供等には、謝礼として「マイレージポイント」を加算。一定量のポイントがたまるごとに商品を進呈いたします。

●マイレージポイント制
アンケートや各種企画へのご協力、会議室での情報提供等には、謝礼として「マイレージポイント」を加算。一定量のポイントがたまるごとに商品を進呈いたします。

酪農家情報ネットワークに登録加入された酪農家や関連組織の方々をデータベース化しています。会員情報は、地域や会員種別、生産内容、牛舎の種類や搾乳施設、後継者の有無や経営上の特性など、多岐に渡る細目で分類され、検索することが可能です。検索結果の画面からは、相手の方に電子メールを送れるよう設計されていますので、例えば「共通の経営形態の方」を全国各地から効率的に探し出し、「同じ悩みや関心事」について相談し合うこともできるわけです。ご存じの通り、インターネットは、時間帯や地域の遠近を問わない、双方向性の通信メディアです。忙しい生産の合間にも、会員相互で手軽にコミュニケーションを結べる手段として、ご活用いただけます。

酪農情勢の変化や緊急的な問題等に対する会員の皆様のご意見を、インターネットの即時性を活用して伺っていきます。所定の質問項目にお答えいただくアンケート調査（定量形式）は、年４回を予定。アンケート終了後は速やかに集計し、毎回公表いたします。一方、多くの方々が、特定のテーマに対して任意に意見を述べるグループインタービュー（定性形式）に関しては、次項の「会議室」の中で実施していきます。当初は環境問題と消費者交流の２点が、会議室のテーマ。これらについても、皆様のご意見を取りまとめて発表していく予定です。

フォーラムとも呼ばれる、自由な意見発表の場を作りました。会議室は現在、次の３つに分かれています。
●「酪農なんでも会議室」
　ジャンルを問わない発言の場です。毎日のちょっとした感想や質問から、経験上得た生産の工夫など、何でも結構です。皆様から寄せられたメールの内容によって、あるテーマの討議が白熱したり、あるいは新たな会議室が増設されるなど、会議室の運営は、その反響によって発展していきます。
●「環境問題」／「消費者交流」
　前項でもふれたグループインタビューのテーマです。それぞれ専用の会議室にて話し合いを深めていきます。
●「専門家がアドバイスします」
　なお、どの会議室にも、議論をサポートするアドバイザーが参加します。酪農業・農業に関する公的専門機関、大学等研究者からなる識者の方々が、皆様からの質問にお答えしたり、会議室の円滑な運営を図っていきます。

「酪農全国基礎調査」等各種の統計データや専門部会の報告書、酪農経営に関する通達等、皆様にお役立ていただける情報をいち早く掲載した、総合的なデータベースです。それぞれの情報は、ファイル形式で保存されていますので、会員の方はこれらをダウンロード（読み込み）して、必要分を入手できます。いわば資料室は、本をファイルに置き換えた電子の図書館です。皆様にとって有効な情報を一つでも多く蓄積していけるよう、質量ともに内容の充実を進めていく予定です。