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2000.SPRING Vol.6
VOICE


Report

平成12年度の計画生産、前年度生産実績並で実施。


 新聞報道などでもご案内のように、最近の生乳需要に係る最も重要かつ深刻な課題は、バターの過剰問題です。
 バター過剰の背景には、ハイファット・クリームチーズなどのバター調整品の輸入増加や牛乳消費の低迷、加工乳・乳飲料等の低脂肪化などによる国産バターの需要減少が考えられます。
 この結果、12年度末のバター在庫は5.5!)6.0ヶ月程度になるものと予想されており、バター過剰が、乳価交渉や計画生産の運営に悪影響を与えることが危惧されます。とくに、過剰在庫は生産者団体の側に多く偏在していることから、都府県の販売不可能乳を一般市場から隔離し飲用乳価の安定を図ることを目的に実施されている「とも補償事業」の運営にも支障をきたしかねない状況となっています。
 こうしたことから、中酪では、指定団体との連携のもと、バター需給不均衡緊急解消対策の実施を、先の指定団体会長会議で決定するとともに、12年度においても、政府の支援を受けながら、酪農乳業界が一体となってバター需要拡大事業を強力に展開することとなりました。
 11年度内の事業としては、農村・酪農家バター利用拡大運動をさらに強化するとともに、コレステロールやリノール酸問題などの誤った情報を修正するためのプレスセミナーの実施や新聞・雑誌広告を緊急に実施しました。
 とくにプレスセミナーは大きな反響を呼び、その内容が各種新聞や雑誌などで多く報道されましたので、この誌面でもご紹介しました。
 なお、12年度のバター需要拡大事業については、その内容が決まり次第、この誌面でご報告致します。バター過剰を早期に解消するため、酪農家や関係者の皆さんのご協力を引き続きお願いします。



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