スゴいぞ!牛乳。飲んだら、ええよう。  >>>                             



1999.AUTUMN Vol.4
VOICE



Report

地域交流牧場全国連絡会

去る7月1日、地域交流牧場全国連絡会の設立総会が開催され、発足の運びとなりました。 本連絡会は「交流活動を実践する酪農生産者同士が、交流・意見交換する場を作ることを第一の目的とし、 その活動を通じて都市生活者や地域住民との交流活動や教育的活動を推進し、日本酪農に対する理解や 支援を獲得すること」を目的としています。 具体的には、ネットワーク組織の構築を図るための各種会議の開催や視察研修の実施、機関紙の発行などを 活動の内容としています。平成11年度は、設立の初年度でもあり、まずは地域毎の各ブロック(北海道、東北、関東、東海・北陸、近畿・中国、四国、九州の6ブロック会を設立) を中心に、会員相互の開かれたネットワークの構築を重点目標とし、以下の活動を予定しています。



地域交流活動
設立総会 全ブロックが、10月1日までに第1回目の地域ブロック会を開催しました。地域ブロック会は、各会員が 実施する交流活動の事例報告を兼ねた自己紹介からはじまり、交流活動を今後どのようにしていけば 活発化していけるのか、地域的な取り組みとして何を実施できるのかなどをテーマに活発な意見交換がされました。 酪農家による交流活動は、大きく分類すると「地域住民等との交流活動や教育的活動を実施している者」 と「自ら牛乳・乳製品の製造販売を行っている者」の2つに分けられます。このため、連絡会の活動は 、「交流部会」、「製造流通部会」に分けて年内にそれぞれの部会を各ブロックで開催する予定にしています。 これらの部会では、地域住民の受け入れ体制づくり、乳製品の製造・販売等についてそれぞれの会員が 抱えている問題を皆で共有し、解決する方法を見出していくために、自由な意見交換を行うことを予定しています。

全国交流活動
11月には、千葉県と九州で希望者による研修会を予定しています。千葉県では、「酪農y項行くファーム」に重点をおいた研修とし、7月から東京都北区の小学校44校の受け入れを継続的に 実施いている「酪農のさと」「峰岡乳牛試験場」において酪農体験の状況と問題点を考えます。 また、あわせて、この時期に来日が予定されている英国農業教育協会会長のジョン氏との交流会や、酪農教育ファーム推進委員会による「食農教育フォーラム」(幕張メッセ開催) に参加し、学校児童の酪農体験学習のあり方を考えます。 九州においては、個人牧場による乳製品製造の先駆者である佐賀県のヨコオ牧場のアイスクリーム製造工場や販売店の視察、九州では初めての 本格的宿泊体験館を開設した鹿児島のきいれ牧場や喜入町を中心に組織されている近隣のグリーンツーリズム仲間との会食・懇談会 を行い、地域としての交流活動の発足について考えます。

広報・調査活動
会員牧場向け機関紙を発行し、会員牧場の交流活動をはじめ、関連する法律の改正や補助金制度の紹介、海外情報の提供、 会員間の情報交換、意見交換等を実施する予定としています。 また、入会牧場に対しては、随時、交流活動の実態調査を実施し、年度末にはこの調査結果を盛り込んだ会員名簿を 作成するほか、インターネットのホームページを開設し、会員牧場の情報を広く都市生活者や地域住民に紹介することを 予定しています。 本連絡会の会員は、現在約150名程度であり、年度内には300名程度まで増加することが見込まれています。 会員には小規模経営から大規模経営の酪農家まで様々な人達がいます。 また、会員の活動内容も、酪農経営に忙しい中で、時間を見つけてできる範囲内で実践している人や積極的に経営の中に 取り入れて実施している人など多岐にわたっています。 不足払い制度の改正や乳価の低迷等明るい話題が少ない酪農家において、今後は積極的に酪農家が地域住民あるいは 都市生活者に対して存在をアピールして行くことが、国内酪農産業の発展のため、益々重要になってくると考えられます。 本連絡会の活動に少しでも関心のある方は、事務局までお問い合わせいただきますようよろしくお願いいたします。



地域交流牧場連絡会事務局

〒101-0054
東京都千代田区神田錦町2-5-18 黒子ビル2階
TEL.03-3294-1555
FAX.03-3295-1776






(C) Japan Dairy Council All rights reserved.